2009年4月5日日曜日

baseball_wbc

3月17日の対プエルトリコ戦で、9回裏に2点差をひっくり返し逆転サヨナラ勝ちで2次ラウンド進出を決めた米国の記者会見で、米国メディアの1人から監督、選手に対し以下の質問がなされた。サッカーのワールドカップのような世界有数の国際大会では、参加国のファンが大挙して開催国に集結するが、でbaseball_wbcは2次ラウンド以降、あくまで米国内のファンに頼っていた。ではなぜ米国民は、baseball_wbcに無関心なのだろうか。今回の米国が最強の代表チームだと誰1人考えるはずもなく、そんなチームが出場するWBCが真の国際大会だと捉えるはずもない。とにかく野球を満喫したいんだ」カリブ諸国向けに中継を行ったESPNのスペイン語放送「ESPNデポルテス」の名物レポーターは、嬉しそうに話してくれた。

前回もそうだったが、日本もbaseball_wbcを野球人気回復のカンフル剤に利用している向きが強く、国民が盛り上がっていれば敢えてbaseball_wbcの問題点を表面化する必要はないという風潮がないとは言い切れない。

「ドミニカ、プエルトリコ、キューバ……。決勝戦がどの国だろうと関係はない。大会を通じて参加した選手たちはすべて間違いなく全力を尽くして戦っていた。だが自分が指摘したいのは、その根幹から国際大会とはかけ離れているのではないかということだ。

我々カリブの人間は、野球を食して生きている。一方で、明るい材料もあった。
今や日本国中がすっかり祝勝ムードに浸っている最中に水を差すようで恐縮なのだが、連日報道されているように、日本は本当に“世界一”になったのだろうか?
 確かに、今大会でチームとして最も完成度が高かった韓国に3勝2敗と勝ち越し、キューバにも連勝した。ほぼ米国生まれが揃ったイタリアとか統治下のカリブ諸島出身が大半を占めるオランダのように代表基準の曖昧さもあるだろうが、それ以上に参加国の中ですらbaseball_wbcが認知されていないというのが真実なのではないか。結局大会を通じてbaseball_wbcを取材したのは、その規模の大小が異なっただけで、普段MLBを取材している国だけに限られていたということだ。

大会前に報じられたニュースの大半が、主力選手の代表入り辞退表明ばかり。
そして日本でも、多少なりMLBの戦略に肩入れしている部分はないだろうか。
それもそうだろう。まさに最高のフィナーレを飾ったわけだが、どうしても自分の中では、「終わりよければすべてよし」と割り切ることができないのだ。決勝ラウンドが別の場所で行われていたり、ロサンゼルス地域に巨大なコミュニティを持つ日本や韓国が2次ラウンドで敗退していたのなら、あの盛り上がりはなかったと断言していい。

1 件のコメント:

asda さんのコメント...

好文章給人的感覺就是很好,謝謝您~~ .................................................................